お知らせ

決算を機に、自社の財産の状況を確認・整理してみよう

財産を確認した結果、明らかになった滞留売掛金や不良在庫、利用していない機械装置等、 多額の含み損を抱える資産などは、資金に影響するうえ、将来的に損失になる可能性があります。日頃の売掛金管理や、在庫管理についてのルールを決めて、滞留債権や不良在庫を発生さ せない適切に処理する仕組みが必要です。
例えば、売掛金であれば、支払条件が「月末締め、翌月末払い」の場合、当月の売上高が当 月の売掛金になります。これは支払条件どおりのため、正常債権です。しかし、毎月の売上高 以上に、売掛金残高が増加していれば、2か月、3か月前の売上高分が入金されていないことなので、支払条件が守られていないことから、当然問題視しなければなりません。  この場合、得意先の問題だけでなく、自社の管理不足も考えられます。中小企業では、回収 が遅れている得意先があっても、何の対応をとっていないケースがよくあります。これは、会 社内部において、危険信号が発せられていないことにその一因があるといえます。
例えば、経理担当者が売掛金回収状況を把握し、回収遅れの得意先の情報を社長や営業担当者に速やかに報告したり、自計化システムによって得意先別に売掛金を管理したりするなど、回収遅れへの対応をいち早くとれる体制をつくることで、滞留債権の発生リスクを小さくすることができます。