代表対談 The Road to Specialists

対談:前野 聡一郎 × 浮田 直宏

The Road to Specialists

人と人から道が生まれる。対談

所長の浮田が、お客様の本音を聞き出す社長対談シリーズ第18弾。
今回は、伊佐市大口元町で薬局を営まれる前野聡一郎様にお話を伺いました。

2020vol18-01.jpg浮田薬剤師になられるきっかけは何だったのでしょうか。

前野父が薬局を創業しまして、私は長男ということもあり、父の後を継ぐのだろうという自然な思いがありました。

浮田初めからこちらで働いていらっしゃったのですか。

前野大学を出て資格を取得した後、東京の漢方の塾で勉強しました。中国から先生がいらっしゃっているようなところで、店頭にも立ち、一通り漢方のことを学びました。その後、福岡の漢方薬や処方箋を扱う薬局で8年ほど勤め、鹿児島に戻ってきて12年ほど経ちます。

浮田お父様とは意見が合わなかったりすることはなかったですか。

前野おおまかな方向性は合っていたとは思いますが、将来へ向かっての展開についてはなかなか意見が合いませんでした。

浮田事業承継は大変ですからね。どうしても、先代は過去の成功体験がありますし、経営がうまくいっていればなおさら変化を好まないこともあるでしょうから。

前野しかし後継者として今後30年、40年と先を見据えていかなければならない者にとっては今が良ければいいという考えではいられません。何か手を打っておこうと焦る気持ちもあるし、そういったことで意見がぶつかることはあったと思います。

浮田そうですね。先を見据え高齢化や人口減少等の環境の変化を考えると、危機感を持たずにはいられません。現状維持では必ず衰退してしまいますし、新しいことを実行したいという気持ちは大切ですね。

前野伊佐市の人口は2020年現在、約2万5千人程ですが20年後の2040年には2万人を割り、約1万5千人程と予想されております。非常に速いスピードで人口が減少していくので現状維持では心配でした。

浮田鹿児島県は人口が減少している市町村がほとんどですよね。確かに何か手を打たなければ心配です。
社長を交代されて新しく始められたことというと、例えばどのようなことがありますか。

前野ダイエットや、子宝、皮膚病を大きな柱として始めました。専門性を出すと客単価も上がってしまいますので、この土地にそのような商売が合うのか、そもそも需要があるのか、と父が元気な時にはなかなか良い返事がもらえなかったものです。跡を継ぐ子に負担をかけさせたくないという親心もあったかもしれませんが。

浮田看板にもその三本柱を前面に押し出していらっしゃいますね。それらが、今では大きな差別化となって成功されていると感じます。お父様にも今の状態を見ていただきたかったですね

前野そうですね。相談スペースや、お客様に使っていただくトイレを作る為に店舗をリニューアルもしました。そういった環境づくりを行いましたので、まずみなさんに漢方やご自身の身体のことを〝知っていただきたい〟という思いがあります。


漢方薬でお客様を笑顔に

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浮田国分にも「自然専科たんぽぽ」というお店を出店されていますが、国分を選ばれたのはなぜでしょう。

前野漢方を扱っているお店が伊佐地域だけで3、4件あるのですが、国分には1件もなかったからです。漢方だけでなく、食育などにも力をいれているのですが、たんぽぽでは現在は主に自然食品を扱っています。漢方はこれから徐々に展開していこうと考えています。

浮田食育ですか。

前野はい。例えばアレルギーなど、食べ物が原因の病気というのが非常に多くて。実はうつ病なども食べ物の影響があったりしますしね。身体は食物から作られていると考えると、食物から得られる栄養素と病気を切り離して考えることはできません。食育について講演の依頼を小学校等からいただくこともありますよ。

浮田漢方や栄養素の力で体質改善を図る、といったイメージですね。そうなると漢方での治療というのは西洋医学と全く違いますね。

前野よく言われるのが、森を見るのが漢方で、木を見るのが西洋医学ということです。例えば、ある場所が痛いとなると、西洋医学では細かくその箇所を検査しますが、漢方、中医学は、その人の生活習慣とか病歴、どういう痛みで、どういうときにおこるのかを細かく聞いて様々な薬を調整して処方します。

浮田漢方というと、高額で、効くまでに時間がかかるというイメージがあるのですが。

前野自然のもので作られていて、工場でたくさん作れるものではないので、割高なイメージはあると思います。効き目についてはかぜや腹痛などの症状によっては1回で効くものもあります。ただ、どうしてもあちこちの病院に行って、最後に漢方薬局を覗いてみる、という方が多く、その時には症状が悪化していて改善されるまでに時間がかかるといったことはあります。

浮田なるほど。漢方薬の位置づけが分かってきた気がします。知るとまた興味が湧いてきますね。
ところで、異業種交流会を主催されているとお聞きしました。きっかけは何だったのでしょうか。

前野伊佐に戻ってきたときに、30代、40代の同世代の人と集まったり出会ったりする機会が少なく、そういう場が作れたらと思って始めました。半年に1回、Facebookだけで募っています。今では北薩異業種交流会といった会が派生したり、出水、川内、阿久根からも伊佐まで来てくださったりと繋がりが広がっています。

浮田特に経営者は孤独になりやすいので、こういった経営者同士の横のつながりは大事ですね。
今後の展望とか夢とかありますか。

前野薬局のロゴマークにも想いを込めているのですが、薬がリスクじゃなくて、
「自然なもの」で「楽しく」なるお手伝いができればと思っています。一人でも多くのお客様が笑顔になれるよう、私だけでなく、スタッフもそうできるように、体制を整えていきたいです。

浮田人口減少による経済規模の縮小を、より高度な専門性や多角的な経営でカバーしていくというのは、我々税理士業も同様です。地域経済を元気にするよう共に頑張っていきましょう。
今後のご活躍を期待しています。

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Profile

代表取締役 薬剤師 前野 聡一郎 様

伊佐市出身。大学で薬剤師資格取得後、東京、福岡の薬局で修業。その後、父親が営んでいた(有)マエノ薬局を引き継ぐ。霧島市国分に「自然専科たんぽぽ」を出店。
座右の銘:漢方薬でお客様を笑顔に

有限会社 マエノ薬局

住所 〒895-2512 鹿児島県伊佐市大口元町8-10
TEL 0995-22-0015
FAX 0995-22-9600
営業時間 8:30~18:30
定休日 日曜・祝祭日
ホームページ https://maenokanpou.jp/
代表取締役 薬剤師 前野 聡一郎

自然専科たんぽぽ

住所 〒899-4304 鹿児島県霧島市国分清水1丁目5-40テクノ清水1番館B号室
TEL/FAX 0995-47-7502
営業時間 10:00~ 18:00
定休日 日曜・月曜・祝祭日
代表取締役 薬剤師 前野 聡一郎