ブログ:前を向いて。
日本は今、政治、経済について課題山積で一向に先が見えません。円高、少子高齢化による消費の低迷、大企業が生産拠点を海外に移すことによる雇用の喪失など、厳しい経済環境です。東日本大震災による復興需要が期待されますが、それも一過性のものであり、また我々もどれだけ恩恵を受けられるかは未知数です。
しかし、景気が悪いと言って立ち止まっている暇はありません。このような環境の中、利益を出している経営者に共通しているのは即断力と実行に移す行動力です。あれこれ迷ってなかなか決断できず、結局は現状を肯定して日々に追われてしまうのではなく、リスクとリターンを考え可能性があるのであれば、即決し行動に移しているのです。どんなに悩んでも答えはやってみないと誰にも出せません。何も行動に移さないでいるよりは行動してみて、間違ったら修正していけばいいと考えています。やると判断したことも、駄目だと思えばすぐに誤りを認めてやめることも大事だと言っています。経営者は「朝令暮改」を恐れてはいけないのです。日本を代表する名経営者といわれるほとんどの人が、行動したことの10%から20%成功すればいいと言っています。なによりも失敗しなければ成功もなく、また失敗を経験することが経営者を成長させるのです。成功する人は成功するまで継続する執念のような強い気持ちとやり遂げる実行力が並外れているのです。
こんな厳しい時代ですが、経営者は今と未来を見つめなければなりません。今の利益を出すためのことと、未来のために利益を出すことを常に考えていかなければなりません。行動と継続、そしてスピードを大事にしていきたいものです。
最後に、このような厳しい経済環境の中でも経営を続け雇用を生み出している経営者の皆様は、それだけでもすばらしいと思います。いくら従業員に経営者の視点をもって行動するようにと言っても、経営者になったことのないサラリーマンに全てを理解してもらうのは無理です。相談相手を見つけるのも難しいので、経営者は孤独だとも言われます。逆風の今、経営者と言うことだけで賞賛すべきであるし、税制の面からももっと優遇されるべきだと考えます。
くじけず、ひるまず、前を向いて明るい未来を思い浮かべ進んでいきましょう。