スタッフブログ~涙活イチオシの映画
スタッフTです。
先日、以前からずっと観たかった映画「ラーゲリより愛を込めて」を観ました。
この映画は1945年の戦後、シベリアの強制収容所(ラーゲリ)にスパイ容疑をかけられた抑留者の一人である山本幡男さんの実話です。
昨年12月9日公開で、だいぶ遅れての鑑賞でしたが、もう涙なしでは観られませんでした。
主演はJ事務所の二宮和也、主演の相手役が北川景子、共演者に松坂桃李、桐谷健太といった人気俳優陣で、こういったシリアスな映画にしてはずいぶん若手俳優を多く起用しているなぁという印象で観ていました。
しかし、それは見事に裏切られました。
というのも、主演の二宮和也は今更ながらハリウッド映画俳優だと思い知らされる演技力で、当時の山本幡男さんそのものにしか見えないほど。
憑依するというのはこういった演技を言うのかもしれません。
過酷な状況下でも、決して希望を捨てず、また、人間らしくあり続ける事の尊さに胸を打たれなかった人はいないと思います。
そして、その姿は周りの仲間にも大きく影響を与えていくのです。
残念ながら山本さんは病に倒れ、異国の地シベリアに骨を埋める事になってしまい、誰よりも強く希望(帰国)を捨てずにいたにもかかわらず、その帰国は叶わなかったのです。
(このシーンあたりで観ている私の周りの人達もみんな号泣でした)
病床に伏していた山本さんが残した家族宛ての遺書を、4人の同僚が何度も読んでは各々記憶し(当時は厳しい権柄で、書いたものがスパイ容疑で没収されたようです)、山本さんの家族一人ひとりへの思いを伝えることになるのです。
もうこの遺書を伝えられるシーンでは号泣もので、私はボロボロでした。
この映画は単なる戦争映画ではなく、抑留された一人の男が起こした奇跡の物語です。
昨年12月公開でしたので、終了間近かと思いますが、後に円盤化されると思いますので機会があればぜひ観てもらいたい作品です。