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資金繰りの落とし穴 急激な売上の増加や落ち込みには要注意!

会社には資金がないにもかかわらず、利益が上がっていることについて、疑問を持たれたる経営者の方が多いのではないでしょうか。経営者の方の多くは、きちんとした資金繰り表を作成していなくても、入金や支払の予定については、記憶や手帳のメモなどで、ある程度は把握しておられます。 そのようなやりくりにおいて、「会社にある資金=利益」と考えがちです。
売上回収(入金)と仕入支払のズレはもちろん、設備投資や借入金の返済においても、利益と資金との関係 において、誤解や疑問がある経営者の方もおられますので、以下の点にご注意ください。

(1) 設備投資資金と利益の関係

機械・設備、自動車などの固定資産を購入すると購入代金分の資金が減少しますが、会計で は、その購入代金分だけの利益が少なくなるということはありません。固定資産を購入した場 合は、減価償却という方法で数年間に分けて経費にしていくことになります。

(2) 借入金の返済と利益の関係

借入金を返済すると会社の資金が減少しますが、会計上は、借入金の返済は、経費にならな いため、利益も少なくなりません(ただし、利息は経費になります)。これは、もともと借りた ものを返すだけだからです。反対に、借り入れ時は、資金が増えても、売上や利益として計上 されません。