対談 The Road to Specialists

対談: 原田 美津久 × 浮田 直宏

The Road to Specialists

人と人から道が生まれる。対談

 

所長の浮田が、お客様の本音を聞き出す社長対談シリーズ第7弾。
今回は、薩摩川内市で旅行業を営んでいらっしゃる
株式会社スカイトラベルの原田美津久社長にお話を伺いました。

浮田-前職はどのようなことをされていたのですか?
原田-22歳の時に、旅行会社に就職しました。そこで13年間勤務し、35歳の時に現在の会社を創業いたしました。それが2002年の7月でした。
浮田-もう10年ですか。
原田-来年の8月で丸10年になります。たくさんの困難もありましたが、お客様・社員など皆様のおかげで乗り切ってきました。
浮田-立ち上げたときは相当苦労されたのではないですか?
原田-もちろん苦労しました。当時は、2001年9月に「9・11アメリカ同時多発テロ事件」、そして2002年11月頃から「SARS(重症急性呼吸器症候群)」の感染拡大がありました。一番悪い時期に旅行会社を始めたと言われました。今となって思えばその通りですが、一番厳しい時期に創業したのがかえって良かったのかもしれません。HITOTO PRESS No.145に載っていた「設立してから10年後に残る会社は3%」ということを実感しました。

浮田-全国の平均なんですが、やっぱり都心部のほうは企業の入れ替わりが激しいですね。
原田-地元が応援してくれるところもありますよね。

浮田-大手旅行会社が参入してきたら大変ですね。
原田-現在、大手旅行社は支店のリストラを進めており、薩摩川内周辺の進出の可能性は低いと思います。
浮田-今はインターネットが普及していますからね。
原田-インターネットの普及の影響は大きいと思います。
浮田-航空券も宿もインターネットで簡単に取れるようになりましたので、旅行会社にとっては相当痛手なのかなと思います。
原田-インターネットで手配するというのこれからの流れです。自分たちもインターネットで競争するのに載れる商品もあるし載れない商品もあります。コーディネート的なアドバイスができるものを持っておかないと駄目ですね。
浮田-対面が重視されるのであれば、経験豊富な社員さんがいらっしゃれば強みですね。
原田-はい。社員の大半が創業当時から勤務している10年選手です。それぞれが自ら勉強をし、国家試験である旅行業務取扱管理者の資格を全員が取得しています。
浮田-それだけみなさんが高いスキルを持っていらっしゃるということですね。ところで、2007年に営業所を移転されたのは何かきっかけがあったのですか?
原田-以前は、団体旅行など営業による売上の比率が高かったのですが、近年は個人客や小グループのカウンターでの相談・申し込みが増えてきました。その時に、営業所の移転を考え、薩摩川内市では国道3号線沿いで、誰でも知っている郵便局の横が最適な場所だと思い移転しました。
浮田-新幹線が開通してからの効果は何か感じられていますか?
原田-関西圏に行く方の飛行機利用とJR利用の比率は大きく変わりました。飛行機で
すと、車やリムジンバスで鹿児島空港へ行き、さらに伊丹空港から大阪市内へ移動しなければなりませんでした。新幹線全線開通で川内駅から乗り換えなしで新大阪まで約4時間で行けますので、新幹線利用が増えるのは当然だと思います。又、今秋は広島県宮島や鳥取県堺港などの中国地方も人気です。
浮田
-東日本大震災の影響は何かありますか?
原田-影響は非常に大きくありましたね。震災後4,5月は団体旅行やグループ旅行が多いシーズンでしたが、自粛ムードで多くのキャンセルが発生しました。
浮田-御社のアピールは何かありますか?


ukita.JPGのサムネール画像

 

原田-JTB・ANA・JALとパートナー契約をしていますので、オンライン端末で俊士に空席商会やチケットのお渡しができるのが強みです。又、地元川内に貢献できる旅行会社として、8月には『薩摩川内市観光協会』と甑島ツアーを、9月から11月は『長島町観光案内事業所』と長島・獅子島ツアーを協力して企画しました。県内はもちろんですが、県外のお客様にも参加していただきました。
浮田
-地元の旅行会社ならではの企画ですね。
原田-地元の旅行会社が地元の良さをアピールして県外の方に来ていただければ、多少なりとも地元に貢献できるのではと思っています。
浮田-いつも思うのですが、出張時の新幹線や航空券などを頼むと、いつも迅速に対応していただき即座に持ってきてくださいますよね。非常に申し訳なく思うのですが、とても助かっています。
原田-それは地元にある旅行会社としてのサービスだと思っております。薩摩船ぢあしはもちろん、北薩地域であれば配達をしております。早めにお申し込みください。
浮田-急な出張で明日の分のチケットを探してくださいとお願いすることがありますが、いつも希望通りのものを探してくださいますよね。
原田-いつもご利用いただきありがとうございます。お客様のリクエストに応えられるように、1件1件全力で努力をしております。
浮田-私どもも関与させていただいて10年になります。
原田-そうですね。創業以来のお付き合いですね。毎月来ていただいて、指標について説明をしていただけるので大変助かっています。税所のうちは会計ソフトも比較のためにいろいろなものを同時に使ってみたりしました。TKC財務ソフトの一番良いところは同業他社と比較できる所です。同業者は経営指標などは教えてくれませんから。あの指標が目安になります。同規模の旅行会社の売上、収益の構図がみえて経営の参考になります。
浮田-最後に、社長にとって旅行とはなんでしょうか?
原田-自分が好きなのは「旅」ですね。「旅行」はグループで行くイメージがありますが、計画されたものではない旅がいいですね。行った先で地元の方においしい所を教えてもらったり・・・。独身の頃はよく行きましたが、最近はなかなか行けなくなりました(笑)。しかし気ままな旅だと現地でホテルを手配するとスカイトラベルの出番がなくなりますけどね(笑)。
浮田-宿泊の手配だけはスカイトラベルさんにお願いして、私たちも気ままな旅に出てみたいですね。ぜひ情報を教えてください。これからもよろしくお願いいたします。

Profile

  • 1967年生まれ
  • 薩摩川内市出身
  • 趣味:育児(双子の男の子)
  • 座右の銘:笑う門には福来たる(いつも笑顔で!)

株式会社 スカイトラベル

TEL 0996-22-7811
営業時間/平日 9:00~18:00
土・祝祭日 10:00~17:00
定休日/日曜日

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