対談:坂口 聡 × 浮田 直宏
The Road to Specialists
人と人から道が生まれる。対談
所長の浮田が、お客様の本音を聞き出す社長対談シリーズ第17弾。
今回は、薩摩川内市東向田町で飲食業を営まれる坂口聡様にお話を伺いました。
浮田飲食業を始められたきっかけは何だったのでしょうか。
坂口高校の時、アルバイトをしたのがきっかけです。料理を作って家族にふるまって喜んでもらうのが嬉しくてこの仕事にやりがいを見出しました。
浮田実際独立されて自分のお店を持たれたのは何歳の時だったのですか。
坂口26歳です。
浮田26歳。若いですね。
坂口若すぎました。料理には自信があったのですが、接客や数字が全然駄目で苦労の連続でした。
浮田始めから全てを一人で出来る人はなかなかいないですから。業績の把握や資金繰り等は我々にお手伝いさせて頂ければと思っています。一店舗目は居酒屋の「鹿’tariyan」、2店舗目は海鮮焼きの「ながら」を営業されていますよね。今回「鹿’tariyan」をリニューアルオープンされましたが、どういったコンセプトがあったのですか。
坂口場所には特にこだわりはなかったのですが、開業して6年経ち、もっと地元の人や”もの”を巻き込んで規模を大きくしていきたいという思いがありました。
浮田色々なこだわりがありそうですが、どのようなことにこだわっていらっしゃるのでしょうか。
坂口「鹿児島のもの」「地元のもの」を取り入れることです。例えば、制服は地元企業が作っている甲冑をモチーフにしたTシャツを使用しています。また、箸やコップも竹を専門に扱っている地元企業で作られているものを使っています。
浮田料理のこだわりもありますか。
坂口魚は、長島町の魚をメインに取り扱っています。なかでも、鯖は生産者が4人しかいない「むじょか鯖」を取り扱っています。長島といえば、ブリ、鯛、イカ、蛸が有名なので、なるべく使っていきたいのですが、ただ使うだけだと他のお店と差別化できないので、醤油で食べないスタイルのお刺身など料理の形を変えて提供し、付加価値を見出していきたいと考えています。
浮田“醤油で食べないスタイルのお刺身”などメニュー名から思わず食べたくなりそうですね。
坂口また、入来の竹林が荒れ放題で、それを有効活用しようという活動があり、それならぜひうちでも使わせて下さいとお願いして、その竹をメンマにした加工品もメニューの一つにしました。
浮田メニューひとつひとつにストーリーがあり、地元商品へのこだわりと地域を活性化したいという思いがひしひしと伝わりますね。
坂口一人で活動しても面白くないので、周りの皆を巻き込んでワクワクしながら、ここから何か発信できたらと思っています。
こんな時代だからこそ、飲食業を目指す若い世代に背中を見せたい
浮田今まで一番苦労なさったことは何でしょうか。
坂口やはり今回の新型コロナウイルスの影響ですね。県の休業要請がでたとき夜7時くらいになると辺りはもう真っ暗で人がほとんどいませんでした。休業中も、「町に光を」という思いで、電気だけは点けていました。いつか明るくなるだろうと。この場所から明るくしたいという思いです。
浮田今回のこの新型コロナウイルスで、先行き不安な業種の1、2にきてしまいそうな状況ですが、坂口さんには頑張って頂いて、後に続く若い人が飲食業に夢を持てるように活躍していただきたいです。
坂口そうですね。どれだけ飲食業の価値を上げていけるかが課題です。だから諦めては駄目ですし、暗い顔をしていてもいけない。どんな時もワクワクした姿を見せないといけないと思っています。今働いてくれる若いスタッフにも、そういう背中を見せるのが重要です。人を育てるのも、人を引き寄せるのも大事だと思います。
浮田経営者が、前を向いて進まなければ今の現状を変えることは出来ないし、景気を良くすることは出来ないでしょう。それだけの力が経営者にはあると思っています。経営者が元気をだしていかないといけないですね。最後になりますが、今後はどのような展開を考えていらっしゃいますか。
坂口まずは薩摩川内市内に3店舗目のお店を出したいです。新型コロナウイルスを吹き飛ばし、みんなが元気になれるようなお店を作れたらと考えています。そしてその次は、鹿児島市内にもお店を出したいです。そしていずれは、県外進出を果たしたいですね。
浮田3店舗目まではお互いのお店も近く坂口さんの目が行き届きますが、鹿児島市内進出となると目が届かなくなるので、任せられるような人を育成しなければなりません。それが、今後の課題ですね。もともと弊社も薩摩川内市から鹿児島市内に進出するお客様のお手伝いができればと、鹿児島市内に事務所を出しました。そのお手伝いができれば幸いです。薩摩川内市から、鹿児島市、県外へと地元の食材の魅力をぜひ発信してください。これからもいろいろバックアップしていきますので、大いなる飛躍を期待しています。
鹿’tariyan(かたりやん)
住所 | 〒895-0026 薩摩川内市東向田町14-12 |
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TEL | 050-3476-5433(電話予約・ネット予約も承ります) |
営業時間 | 17:30~24:00(L.O.23:30) |
定休日 | 日曜日 |
ホームページ | https://katariyan.gorp.jp/ |
事業主 | 坂口 聡 |
海鮮浜焼き ながら
住所 | 〒895-0021 薩摩川内市向田本町4-22 ルーセント21 1F |
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TEL | 050-3461-1724 (電話予約・ネット予約も承ります) |
営業時間 | 月・火・木~土 ・ランチ11:00~14:00・(月~日) ・ディナー18:00~24:00 |
定休日 | 不定休 |
事業主 | 坂口 聡 |