鹿児島川内支店代表 浮田ブログ

ブログ:「何もしない。」それこそが最大のリスク。

民間給与実態統計調査結果によれば、平成23年の平均給与は409万円で、平成13年の454万円と比べると、実に10年で約50万円も下がっています。全国平均で役員等の高額な収入を得ている人たちも含むので、地方や中小零細企業等の実態はもっと厳しいことが予想されます。
昨今のデフレにより、物やサービスが安くないと商売が成り立たず、さらに価格競争力を保つために人件費を減らして、低価格を実現するという負のスパイラルに陥ってきます。もちろん、ただでさえ少子高齢化で需要が減っていくのに、給与が下がれば消費購買力が下がり国内市場は小さくなっていきます。
また、日本人にありがちなのが、品質や技術力を高めれば売れるという思い込みです。例えば、電化製品において日本製品は、品質や機能は高いですが、マーケティングや広告、売り方が下手だったため、同じアジアの韓国等の国々に追随され、特に海外市場においては、追い越されているのが実態です。
このような厳しい状況下、以前はいったん差別化し競争優位を確立すれば、それを維持していくことで、業績を守っていくことができました。しかし、今は、そのような時代ではなく、常に、新たなチャレンジをして成長していかねばならないのです。競争のない未開拓市場であるブルー・オーシャンを切り開くべきだという戦略が流行りましたが、最近の研究結果では果敢に攻めて競争をしかけている企業の方が業績は向上しているという結果がでているのです。
このように経営者が思考停止に陥らず、常にチャレンジ、そして継続する姿勢が求められます。失敗してもそれが糧になり次に生かせばいいのです。何もしないことが最大のリスクです。小さなことから少しずつ行動していきましょう。
代表社員 浮田直宏